「スフィンクスとは?」
スフィンクスとは
ギリシャ語で「縛る、絞め殺す」といった意味を持ち
身体の上半身が人間で、下半身がライオンという
ギリシャやエジプト等の神話に登場する伝説上の存在です。
日本語では当て字で「獅子女」と書きます。
そして、これらを具現化した石像は世界各地にあります。
中でも有名なのが
エジプトのピラミッドのある、ギザの大スフィンクスではないでしょうか。
このティッシュケースのモデルにもなっております。
というわけで、ここでは
その最も有名なスフィンクスの解説をしたいと思います。
実はこのスフィンクスは有名度とは裏腹に
建造目的などの多くが謎に包まれています。
まず、建造時期ですが
古代エジプトのカフラー王等のピラミッドと
同時期(約紀元前2500年)に造られたという説と
それ以前の時期(紀元前1万年以上?)という説があるようです。
カフラー王などの遺跡に関する資料にも
スフィンクスを建造したという、事実は見つかっておらず
現在のところ,、どの説にも決定的な証拠はないようです。
正確な年代測定が出来る、放射性炭素年代測定が使えず
スフィンクス本体の降雨による侵食の跡や
残された遺跡から推測するというのが現状です。
そして、建造時期が明確でなければ
その建造目的等もはっきりとしません。
建設時期がピラミッドと同じならば、守護者などの目的というのも頷けますが
ピラミッド建設以前ならば、全く別の目的である事が考えられます。
スフィンクスの顔が、カフラー王に似せてある等
色々と言われるのもこの為です。
まして、紀元前1万年前という説になってくると
絶対的に資料が不足してきます。
従って、建造時期と同じく
その目的も推測の域を出ないのが現状といえるでしょう。
モアイと同じく、謎だらけのスフィンクスですが
これから調査が進んで解明される事を期待しましょう。
「スフィンクスの鼻と髭は何処に?」
現在、ギザの大スフィンクスは
鼻が砕け、髭はもぎ取られて、随分とサッパリとして威厳に欠けます。
紀元前に造られたと言われる
スフィンクスなだけに、自然による風化などは仕方ありませんが
この2つに至っては、どうやら人為的な損傷のようです。
まず、鼻を砕いたのは
過去にあった、アラブの侵入の際に砕かれた説と
ナポレオンが砲撃の練習の的にした
という説があります。
しかし、後者のナポレオン説はどうも
信憑性に欠ける根拠の無い噂のような感じです。
尚、ナポレオン時代には
スフィンクスは頭だけで、それ以外は全て砂に埋まっていたそうです。
現在のように全体が掘り起こされたのは
1920年頃だそうです。
そして、鼻とは異なり、髭を切り落としたのが何者なのかは
はっきりとしています。
それはイギリスです。
アラブの侵入の後に、イギリスが持ち去っていったようで
現在も大英博物館にしっかりと髭は飾ってあります。
大英博物館お越しの際は、是非見てみましょう。
スフィンクスのサイズがあれなので
かなり大きいようですよ。
それにしても、自身の頭の重さで首が落ちる危険性のために
修繕した事のあるスフィンクスですが
鼻や髭もいつかは修繕されるのでしょうか?
スフィンクスの謎の解明と共に
こちらも期待したいですね。
「世界中で有名なスフィンクスのなぞなぞ」
汝に問う
「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く生物とは?」
これは、とっても有名なスフィンクスの謎掛けですよね。
初めて聞いたという方は、面白いので少し考えてみましょう。
正解は下に記述しています。
・・・・
・・・・
それでは正解です。
それは人間です。
朝は赤ん坊、昼は幼少〜中年、夜は老人といった具合に
人間の生涯を表しています。
赤ん坊は手足を使って四つん這いに歩くので4本足となり
その後は2足歩行ですが、老人になれば杖を使って3本足となります。
初めて聞いたという方には、そこそこ難しかったのではないでしょうか?
古代の人も、中々にシャレが利いた出題をしてくれます。
さて、このなぞなぞはエジプト神話ではなく、ギリシャ神話に登場する
スフィンクスが出題したものです。
ギリシャ神話におけるスフィンクスは
神聖な存在であるエジプトのスフィンクスとは対照的に
どちらかと言えば、怪物のような存在で描かれています。
また、身体的な特徴も異なり、上半身の人間部分が
ギリシャでは女性、エジプトでは男性がメインとなっているようです。
以下はギリシャ神話におけるスフィンクスの伝説です。
スフィンクスはエキドナとテュポーンの子で、女神であるヘラの命令によって
テーベという都市の丘の上に座り込みます。
そして、そこを通る人々に対して、例のなぞなぞを出題して
間違えて解答した者を殺していたそうです。
しかし、そこにやって来た英雄オイディプスによって
なぞなぞを解かれてしまい、面子や恥ずかしさのために
最後は谷から飛び降りて自殺してしまいます。
潔かったのか、忠誠心やプライドが高かったのかは
よく分かりませんが、何とも切ない気がします。
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